• 先発した竹本。2本の被弾で途中降板した。写真は2回時=明治神宮球場で(菅原菜央撮影)

  • 2回表、主将鈴木の一打で先制した(吉澤ほの香撮影)

  • 今日3安打の平野。8回には適時打で反撃を見せるも……(中川達夫撮影)

  • 試合終了後、ベンチに戻るナイン。

専大相手に太刀打ちできず……1部残留崖っぷちに

[硬式野球部]東都大学野球春季1部2部入替戦対専修大1回戦(2019年06月18日 16時39分)

東都大学野球春季1部2部入替戦対専修大1回戦が6月18日、明治神宮球場にて行われた。結果とメンバー(駒大のみ)は以下の通り。

駒 大010 000 020=3
専 大011 300 20x=7

      打安点
(4)林 琢400
(8)緒 方310
(9) 菅 421
(6)新 田400
(D) 東 300
 H 伊藤史100
(5)平 野431
(3)小 西410
(7)山ノ井200
 H7木 下100
 H 与 倉100
(2)鈴 木311
 H 前 田100
     計3583

        打安点
竹 本 3 1/3 1853
山 本   1/3 532
上 野 3   1432
村 越   2/3 300
久 堀   2/3 210

 2部14試合で16本塁打を放った専大強力打線に圧倒された。先発の竹本祐瑛(法4)は、先制直後の2回、先頭岡本良樹の左越本塁打で追いつかれると、続く3回も1死満塁から平湯蒼藍の中犠飛で逆転を許す。4回も1死から池間誉人に右越本塁打を浴びると、代わった山本寛大(法2)も勢い付いた専大打線を止められず、1死二塁から金沢龍介、2死一、三塁から岡本良と2本の適時打を浴びてさらに点差を広げられた。7回にも上野翔太郎(経4)が2死一、二塁から大庭樹也に右越2点適時三塁打を許し、計7失点。四死球で自ら傷を広げ、痛打を浴びるパターンで失点を重ねた。
 一方、打線は2回に平野英丸(地4)と小西慶治(市3)の連打から2死一、三塁とし、鈴木大智(法4)の左前適時打で先制。だが、以降は相手先発佐藤奨真の前に凡打を重ねた。6回1死二塁、7回無死二塁はいずれも後続が続けず無得点。8回無死二、三塁から菅力也(商4)の左前適時打、平野の中前適時打で意地を見せるも、反撃はここまで。要所で三振を喫する部分は入替戦でも改善されず、完敗。初戦を落とし、残留へ崖っぷちに立たされた。

◆大倉 孝一監督
「(打たれてはいけない場面で被安することが多かったが)攻めきれないというかその力が無いということだね。(投げる球の選択ミスなどよりも技術の問題か)そうだね…精度の問題だね。(8回、2得点を挙げるも二者残塁で終わってしまったが)今日は全体通して3点しか取れていないが、ああいった場面で取り切る力が無い。選手たちは一生懸命頑張っているのだけれど。もっと力を上げないと打てないし抑えられない。(力というのは)ボールの精度だったり技術力だったり。(福山投手を登板させなかったのは明日のことも考えてか)当然。今日リードされていたと言うことは3試合考えなきゃいけないから。(今日までの3週間は)リーグ戦での反省を修正していくようにずっと3週間準備してきた。(今日菅選手が3番右翼手での出場だったが)リーグ戦でも、その後の今日までの準備期間も良かったからね。(明日に向けて)明日勝ってイーブンに戻せば有利不利はなくなる。(緊張感のある試合になると思うが)もうそんなことは関係ない。みんなわかっているのでね」

◆鈴木 大智主将
「(試合前、竹本とは何を話したか)試合前ピッチングの時に調子が良かった。緊張している様子だったので『ブルペン通り投げれば大丈夫だから、落ち着いていこう』と話した。(ピンチの場面で声をかける姿も見られたが)試合中は思うところに投げきれていなくて、ブルペンの時とは違った。顔も強ばっていたので、『打たれてもいいから思い切って投げてこい』と伝えた。『それで打たれたら仕方がないが、中途半端なのが一番悔しいぞ』と。(今日の山本投手、上野投手は)二人とも練習のときには受けていたが、山本も上野も腕が振れていたと思う。山本は打たれたが、持っているものを出した結果なので仕方がない。上野は自分の自信のあるボールを投げられていたと思う。結果的に2点取られてしまったので、もっとレベルアップしないとダメだなと思う。(上野投手はかなり長いイニングを投げたが)良い形で抑えられていたので、監督は行けるところまでという考えだったと思う。何人も良いピッチャーがいる訳ではないので、出てきたピッチャーが投げきって後ろに繋いでいくという感じ。(1打席目はチャンスで回ってきたが)自分の中では良い感じで振れている。3ボール1ストライクだったので、思いきって行こうとしか考えていなかった。打った瞬間にヒットになると思った。 (入替戦までの期間は)雰囲気が落ちることなく、常に前を向いて、元気に。チーム全員で盛り上がって、一つ一つ練習した。実践の形を取ることが多かったが、リーグ戦での課題を詰めて潰していき、良かったところは伸ばしていった。(入替戦までかなり間が空いたがプレッシャー等は)最初はどこが上がってくるか分からなかったので色々気にしていたが、専修大と決まってからはイメージができるようになった。僕は早くやりたいなとワクワクしていて、でも今日の試合前は少し緊張した。 (監督から明日に向けては)明日勝つしかないので、それで一勝一敗に持っていくだけ。そうすれば3戦目はどちらが勝つか分からないのだから、全力で勝つしかない。今まで準備してきた結果がこうだったのであれば、また今日1日でもっと準備できることがあるはず。できることをやるだけ。明日はまた目の色変えて、違う目付きで試合に入るだけだと。(2戦目に向けて)個人としては、主将として、キャッチャーとしてチームの勝利に貢献する。もう土壇場で、負けたら終わりなので、何としても。一戦目に負けるのはもう慣れている。明日勝って3戦目に持ち込めるようにする。仕切り直しで、チーム全員で頑張る」

◆平野 英丸
「(試合を終えて)相手の打線はいいと聞いていたので、打たれてしまったのは仕方ないが、守備からリズムを持ってこれなかった。野手は序盤いい攻撃ができたが、先制してからなかなか塁に出られなくて攻撃のリズムを作れなかった。だが、簡単に終わらず、終盤粘りを出せて点が取れたので、よかったと思う。野手は振れていて問題ないと思うので、明日も受け身にならずにやるだけだと思う。自分は変に緊張もなく、自信を持ってできた。(佐藤奨投手は)インステップして角度があると聞いていたが、自分はあまり気にならなかった。自分は左ピッチャーも打ってきたので、そのイメージでできた。(7、8回に打ったが)リーグ戦では還したいところで還せなくて申し訳なかった。入れ替え戦が決まってからの3週間はいつも以上に練習量も増やして、人よりバットを振ってきた。今日は3安打打ったが、明日還したいところで還せないと意味がない。最後は4年生が意地を見せるしかないと思う。(入替戦に向けて監督からは)リーグ戦では守備の隙や無駄なフォアボール、ここ一番で還せないなどの課題があった。細かいところを見直そうと言われて、3週間みんな必死にやってきた。やることはやってきたので、結果として出てくれることを信じてやるだけ。(次戦に向けて)本当に追い込まれたので、腹を括ってやるだけ。駒澤の意地を見せたい」

◆専修大・齋藤 正直監督
「(先発の佐藤奨選手は)あまり良くなかった。リーグ戦の疲れが抜けていないのかもしれないが、勝負にかける思いが投球に現れていたと思う。前田がストッパーとして最終回に投げられたのはよかったと思う。ずっと不調だったので、最後に投げられてよかった。(下位打線にホームランが出たが)下位がああやって打てれば相手は気を抜けないだろうと思う。あとは平湯が6番でいい働きをしてくれた。明日もこういう展開に持ち込みたい。あと1勝だと思うと、プレッシャーがかかる。連勝するのは難しいので、そんなことは忘れてやるようにと言う」


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次戦、1部2部入替戦は6月19日(水)に明治神宮球場で行われる予定。

■明治神宮球場へのアクセス
JR中央線 千駄ヶ谷駅 徒歩15分
JR中央線 信濃町駅 徒歩15分
銀座線 外苑前駅 徒歩5分
大江戸線 国立競技場駅 A2出口より徒歩10分

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