• 最後の駅伝を駆け抜けた片西=川崎で(坂上仁美撮影)

  • 前回同様花の2区を任された山下=横浜で(伊藤大志撮影)

  • 初の箱根路、順位を7位から3位に押し上げた中村大聖=藤沢で(岡田あおい撮影)

  • 最後まで崩れることなくタスキを渡した加藤=大磯で(元井可奈子撮影)

  • 箱根の山を激走し、往路4位の立役者となった伊東=箱根湯本で(増田昇悟撮影)

往路4位!!常勝軍団復活へ向け、順調な滑り出し!

[陸上競技部](2019年01月02日 19時03分)

第95回東京箱根間往復大学駅伝競走・往路が1月2日、大手町~芦ノ湖の5区間107.5kmで行われた。往路結果は以下の通り(上位3校と駒大のみ)。

★往路成績★
1位 東洋大 5:26:31
2位 東海大 5:27:45
3位 国学大 5:29:15
4位 駒大 5:29:59

★個人成績★
1区(21.3km) 片西景(地4)  1:02:44 [7](7)
2区(23.1km) 山下一貴(市3)  1:08:09 [9](7)
3区(21.4km) 中村大聖(政3)  1:02:40 [5](3)
4区(20.9km) 加藤淳(経2)  1:04:03 [11](4)
5区(20.8km) 伊東颯汰(営2)  1:12:23 [5](4)

※[]は個人記録、()は総合記録

 昨年は往路13位、復路10位で総合12位に終わった駒大。悔しさを胸に「原点と氣~勝利への貪欲さ~」をスローガンに掲げ、1年間この日のためにすべてを注いできた。
 
1~3区を勝負のポイントとして挙げた大八木監督は、当日のエントリー変更で1区に片西を起用。山登りの特殊区間である5区には、期待の2年生である伊東を登用した。

前回大会では同区間を走り区間3位。「ペースの変化にももっと完璧に対応できるような状態に持っていかなければならなかったと思う」と話していた。スタート後、集団の中央に位置する。7kmに入ると、国士大のMタイタス選手が一時集団から飛び出したことで、集団のペースが上がる。中盤になると、落ちていく選手が出始めるが、片西は16人で形成された大きな1位集団の前方にとどまる。18km付近になると苦しい表情を見せ始め、集団の中ほどに少し下がる。そこから徐々に集団がばらけ出し、ラストスパートに。そのまま鶴見中継所に飛び込み、1分間の間に15校が入る大混戦の1区で区間7位となった。
 
花の2区を任されたのは、昨年に引き続き山下一貴。1区を担った片西とは2年連続でのタスキリレーとなった。区間13位と屈辱を味わった前回から1年で、大八木監督からWエースと呼ばれるまでに成長し、戻ってきた。しかし、タスキを受け取る際にアクシデントが起こり、10秒ほどのタイムロスの間に、東国大、国士大の2校に抜かされてしまう。ロスを巻き返すように、落ち着いた走りですぐに国士大を抜き返し、11km地点では前の4校(青学大、法大、東海大、東国大)に追いつき、国学大を加えた計6校で4位集団が形成される。20km付近では、法大、国学大、東国大、青学大が落ちていき4位争いは3校に。最後は他2校に押し負け7位でタスキを渡した。個人としては、昨年の1時間09分58秒から2分近くタイムを縮める好走となった。

続いて3区を走ったのは、初箱根駅伝となった中村大聖。走り出すと5km前後で日大、国士大、中大を抜き、7位で受け取ったタスキを4位まで押し上げる。しかし、10km地点で青学大・森田歩希に追いつかれ、ついていく形に。すぐ後には森田と共に前を行く国学大、東海大に追いつき2位集団が形成される。直後青学大が飛び出し、続いて中村大聖、国学大、東海大の順で等間隔にばらけ、駒大は3位にまで上がってきた。この時点で、トップとの差を47秒から25秒まで縮め、2位とは4秒差に。順位を4つ上げ、3位でのタスキリレーとなった。頼もしい箱根デビューに、監督車に乗る大八木監督から「よくやった!」と声がかかった。

続く4区には、1年次から三大駅伝に起用されてきた加藤淳が出走。昨年はシード権落ちという結果に言葉が出ず、そのメンバーにも入れなかったことに自身の力のなさを感じていた。タスキを受け取ると3km地点で東海大に追いつかれ、監督から「舘澤(東海大)についていけ」との声が。その指示通り中盤まではしっかりと舘澤についていく。残り3km地点で25秒ほどの差をつけれてしまうが、そこから大きく落とすことはなく、しっかりと順位を保ったままライバル関係でもある同期の伊東にタスキを渡した。

全日本で東洋大、明大との三つ巴を制す好走を果たし、鮮烈な三大駅伝デビューとなった伊東颯汰。高校の先輩で、尊敬している選手でもある大塚祥平(17年卒、現・九電工)が、前々回区間賞を獲得した山登りの5区で、全日本に引き続き箱根デビューを飾った。車窓でコースを見ただけのぶっつけ本番だったという今大会、「(伊東は)自信がなさそうだった」と監督は話す。しかし、実際に走ってみると、好調な滑り出しで山登りに入り、6km地点で前を行く青学大を抜かす。続いて9km地点では国学大を抜き、再び3位に順位を押し上げた。その後、抜き返されて4位に戻るが、トップとの差を3分28秒に抑えてゴール。憧れの大塚がたたき出した前々回のタイムを23秒も超える好走となった。
 
走者5人中、2人が昨年と同じ区間で走った往路。結果はトップと3分28秒差の総合4位。平成の王座奪還を目指す駒大にとって好調な滑り出しとなった。復路には、全日本で好調だった中村大成(法3)、安定感が持ち味の主将・堀合大輔(国4)、下史典(経4)に加え、補欠にも信頼の厚い選手が控えている。優勝を狙い、復路での巻き返しを図る。

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※レースの模様は日本テレビ系列で全国生中継予定 7:00~15:00

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